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榎田ユウリ    「過敏症」(角川文庫)

 BL小説、魚住君シリーズの4作目。

 男同士が愛し合うというのは、世の中からははずれているから、魚住君も久留米君もそれが間違ったことではないかとどこかに少し不安がある。もちろん2人は恋人同士だ。しかし、将来に確信が持てない。

 しかも魚住君も久留米君も美麗で、女性にも注目を浴びているし、以前には女性の恋人もいた。魚住君と別れた響子は、今でも魚住君のことを忘れられない。

 この物語の最後のページに男女の恋について書いてある
「恋とは全くもって、偉大なおかしな現象である。セオリーは存在せず、ロジックは役立たず、誰もがそれに翻弄される。」

 しかし、男同士の不安な不確実な恋のほうが、やっぱり変だ。久留米君と魚住君が抱き合った後の会話がそれを表している。

 魚住君が久留米君に聞く。
「・・俺が女の子と寝たら浮気になるの。」
「え?」
「おまえはどうなんだよ。おれが女と寝たらさ。」
「え・・・ちょっと待って、想像してみるからさ・・・う・・・あ・。ダメだ、何か腹たってきた。」

 BOY’S LOVEのこの確信の無さ、ゆらめきがよくでている。ここがたまらないところ。

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| 古本読書日記 | 16:09 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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