FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

辻村深月   「ふちなしのかがみ」(角川文庫)

辻村深月   「ふちなしのかがみ」(角川文庫)
 ホラー短編5編が収録されている。

 主人公の加奈子は、ジャズクラブのサックス奏者、冬也に恋心を抱く。そんなとき、友達に深夜12時に、等身大の鏡を用意し、そのまわりに自分の年齢の数だけ蝋燭を点灯し、振り向くと、一瞬だけど将来の自分が見えることを知る。

 それを信じて、深夜鏡を見る行為をする。すると一瞬だけど、自分と冬也の目元そっくりの娘が一緒にいる姿が映る。これは、冬也と自分の間に将来できる娘だと信じる。
 
その女の子を見た後には、必ず女の子をピアノに向かって座らせ、加奈子が虐待する夢をみる。その夢をみながら、いつも本当に冬也と暮らす幸せな未来がくるのだろうかと不安になる。

 そんな不安を抱えている時、実は冬也には、麻里という加奈子が足元にも及ばない可愛い恋人がいることを知る。しかも、ある夜仲睦まじく歩く2人を目撃する。

 そして、加奈子は女の子は自分と冬也の子ではなく、冬也と自分は恋人同士にはなれないことを知り、どん底に落ち込み、精神的に苦しむ。

 このノイローゼ状態から脱却する唯一の方法は、鏡に映った女の子を鏡の外へ出させて、首をしめて殺すことだと教わる。

 加奈子は深夜の街を彷徨い歩き、冬也のマンションに行く。そこで、振り返ると鏡の女の子がいた。玄関で手招きをして、やってきた女の子を首を絞めて殺す。実はこの女の子は、冬也の母親とは違う女に父が産ませた年の離れた女の子だった。

 ホラーの雰囲気もあり、結構ぞっとする作品である。

ランキングに参加しています。
ぽちっと応援していただければ幸いです。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

| 古本読書日記 | 12:55 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT














PREV | PAGE-SELECT | NEXT