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堂場瞬一     「牽制」(中公文庫)

 神奈川地方大会での打率が6割を超える。甲子園でも打って打って打ちまくった超大物高校野球選手である花井翔太がパイレーツ球団にドラフト1位で指名され、後一週間で入団というときに突然失踪する。それもどうやら同級生の不良少女高島水穂といっしょらしい。

 この失踪した花井を捜索するのが高城が引っ張る失踪課チーム。
この高城刑事、娘綾奈が小学生の時、失踪してそのまま行方不明、それが原因で妻とも離婚、それから12年の歳月が流れている。
 時々綾奈に係りそうな事件が起こったりする。だから、物語が多少長くなるのは理解できる。

 ただ、その他にも事件らしきものが結構起きる。

 花井の高校での野球賭博事件。高井という元刑事の新築中の家の火事。警察に入った新人巡査の拳銃を持ったままの失踪事件。

 読む私としては、これらの事件が、花井の失踪とどうかかわってくるか、非常に興味を抱いて読む。ところが、驚いたことに、これらの大騒ぎをした事件は、全く花井の失踪とは無関係。いったい何のために、わざわざこんな事件を物語に入れ込んだのか堂場の考えが全く理解できない。

 結局、真相は、花井が肩を負傷していて、これを秘密裡に手術するために、失踪していただけ。470ページもかけて、大山鳴動して鼠一匹状態、ちょっとひどいのではと感じた作品だった。

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| 古本読書日記 | 15:45 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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