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我孫子武丸    「8の殺人」(講談社文庫)

 ほぼ密室状態の部屋で、ドアに磔になった状態でボウガンに撃たれ、殺された死体が発見される。

 磔になっていたドアはポチっと内側からロックして閉まっている。だから、誰かが忍び込んで殺人を犯してから外へでるしか、殺人方法はない。

 しかし、推理作家というのは面白いトリックを編みだす。犯人は声をかけて被害者を呼び出す。

 被害者がドアをあけたところで、ボウガンで撃つ。すると、被害者は内側のドアに磔になった状態になる。被害者の重みでドアが閉まる。その際被害者は内側のドアロックを押した状態でドアを開けていたので、自動的にドアはロックされ、被害者はあたかも自室内でボウガンで撃たれたような状況になる。

 別の被害者がボウガンで撃たれ殺され、倒れている。その死体が、引っ張られた後があり、数メートルずれている。引きずられた後に血がはりついている。警察は真剣に考える。何故、数メートル実際の殺害場所から死体を犯人はずらしたのか。しかし、さっぱり理由がわからない。

 実は犯人は一旦殺した死体をその場所から、数メートルずらし、更にまた元の場所にずらし戻して、殺害場所を錯覚させようとしたのだ。それにまんまと警察はひっかかる。

 我孫子のデビュー作品で推理作家に絶賛された作品。我孫子はこの作品でもそうなのだが、古今東西の推理小説を物語に埋め込み読者の推理の手助けにしようとしている。マニアにはなるほどとうならせるかもしれないが、一般読者には少しうるさいし、何か馬鹿にされているように思ってしまう。

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| 古本読書日記 | 15:40 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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