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五木寛之   「僕のみつけたもの」(集英社文庫)

 五木が旅先で、目に留まり購入したいろんな品物を、購入したときの思い出とともに、語った作品。

 ドイツ人は理屈が好きで、理屈に裏打ちされたものをとことん追求し作り上げる。堅牢な車が典型だ。だから、ドイツでは曖昧さが許されない。

 「立派なもの、駄目なもの、大きいものと小さなもの、力の強いものと弱いもの、そういったすべての対比が、この国ほどあらわに見えてくる場所は少ない。」
 と、五木はこの作品でドイツを語る。

 そんなドイツでも、少し変わった側面を持つ。五木は更に言う。
 「変に昔の乙女のようなロマンチックで感傷的な面と、悪魔的なデカダンスへの偏愛が共存している。」と。

 どうであれ、ドイツ人は、とっつきにくく入り込めない雰囲気がある。これは、日本人からの印象だが、同じように日本人をながめ、ドイツ人も日本人はあいまいで、わからない人間たちだと思っているのだろう。

 五木がバイエル地方で手に入れたガラス工芸品。壊れないようにと強いプラスチックの箱にいれて、日本へ持ち帰ったが、口の淵が少し欠けてしまっていた。工芸品が日本になんか住めるかと意思表示をしているように五木には思えた。

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| 古本読書日記 | 16:18 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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