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桂歌丸  「歌丸 極上人生」(祥伝社黄金文庫)

 桂歌丸に自分史を語ってもらい、それが録音され、書きおこされてこの本ができあがったように思われる。歌丸の語り口そのまま味わいもあり、目の前で歌丸が喋っているのではないかと錯覚してしまう。

 初めてこの本で知ったのだが、歌丸の実家は横浜の真金町で遊郭をやっていた。富士楼と言ったそうだ。仕切っていたのは歌丸のおばあちゃんで、このおばあちゃんがすごい人らしく、他の遊郭「ローマ」「いろは」のおばあさんを含め真金町の三大ババアと言われていた。

 横浜大空襲ですべて焼け落ちたが、放っておくと他人にとられると、すぐに平屋のバラック小屋をたて、遊郭をはじめたというからやはり凄いおばあさんであったことは間違いない。

 この遊郭ではやたら赤飯を食べることが多かった。戦争中、兵役でとられた人が、出征前に記念にと女郎を買いにくる。そんな時は必ず赤飯を焚いて送り出すからだ。

 歌丸のお祖母さんと、お母さんは折り合いが悪く。お母さんは実家へ逃げて帰る。だから歌丸とお祖母さんの二人住まい。歌丸を一人遊郭に残しておけないと言って、栃木に女を買いに歌丸を連れていったそうだ。10歳かそこいらで、歌丸はとんでもない経験をしている。

 歌丸は私が落語をよく聞いていたころは、おばあちゃんを題材にした落語で有名な古今亭今輔の弟子だったり、桂米丸の弟子で、かれらの系統をひいて新作落語ばかりをやっていた。

 でも今は新作はやめ、古典落語しかしない。それも最近は、円朝の大作「真景累ヶ淵」を演じているというから驚いた。

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| 古本読書日記 | 16:11 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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