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安岡章太郎   「とちりの虫」(旺文社文庫)

 少しセレブな人は、家を新築したり、マンションを購入したりすると、たくさんの銘酒を並べてホームバーを作る人がいる。この感覚が理解できない。だいたいバーで飲むということは、家庭生活や普段の暮らしからのがれたくてすることである。家にバーを作って、奥さんと飲むなどということは、空想世界では考えられるがとても現実世界ではあるようには思えない。

 安岡が、新築してホームバーを作った菊村到に聞いた。
 「どうだいホームバーを楽しんでるかい?」
 菊村が答える。
 「子供の遊び場になっているよ。」
わかるなあ。

 「両面の鏡」という映画がある。
妻が美人に憧れ、夫を喜ばせてもっと幸せになろうとして、整形手術をする。それでとびっきりの美女に変身して夫の前に現れる。夫は大ショックを受け、妻と離婚する。

 これもよくわかる。それなりの容貌でお互い夫婦になって安定した家庭を築いているのである。この築いてきたバランスが突然崩れ、妻が美人に変身すれば、夫の重圧は大変である。美女には美女たる生活を用意せねばならない。そんな絵空事のような生活はとてもできるわけがないのである。これもわかるなあ。

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| 古本読書日記 | 16:09 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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