FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

今野敏   「硝子の殺人者」(ハルキ文庫)

 ちょっとした盲点をついている。

 芸能界というのは、麻薬を愛好することが、罪となるということへの意識が極端に低く、当たり前のように麻薬が蔓延しているように思える。しかし、事件となると、麻薬所持、中毒者として、現場を押さえられ、芸能人がつかまるだけで、警察はわかっているかもしれないが、ついぞそれは誰から入手したのか経路が明らかになったことはない。おぼろげに、暴力団関係者が噂されるだけだ。

 この作品の異質なところは、今をときめくアイドルが、麻薬愛好者ではなく、麻薬売人となっていることだ。芸能界では、麻薬は砂漠に染み込む水のごとく、いくらあっても足りないくらいの需要がある。だから、そこで手に入れる金額は、タレントで稼ぐお金とくらべものにならないくらい大きい。

 だから、アイドルタレントは入手先の男が殺人容疑で逮捕されると、商売ができなくなり、すぐに、新たな入手先をみつけようと必死になる。この行為も一種の麻薬依存症患者のように思える。

ランキングに参加しています。
ぽちっと応援していただければ幸いです。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ


| 古本読書日記 | 16:37 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT














PREV | PAGE-SELECT | NEXT