FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

東川篤哉   「もう誘拐なんてしない」(文春文庫)

 下関でタコ焼き屋台をひきながらアルバイトをしていた樽井翔太郎。アルバイトの最中に暴力団花園組の組長次女花園絵梨香と知り合う。絵梨香の腹違いの妹の手術費用をひねり出すため翔太郎の先輩甲本とともに狂言誘拐をすることになる。

 色んな仕掛けが読んでいる最中にわかる。まずは、身代金3000万円。古い倒産した印刷屋があり、ここの金庫に偽札で3000万円がある。一方花園組の親分が調達した3000万円がでてくる。これは身代金の引き渡しが2回行われることが想像できる。

 更に、関門海峡には潮の流れの強さと方向が表示される掲示板がある。これがさりげなく登場する。事件は海で起こり、その解決にこの掲示板が使われることも想像できる。

 犯人のアリバイ崩しは、犯人が、身代金受け渡し時間を偽札と本物で3時間差をつけて実施させる。この時、偽札の受け渡しに携わった人たちの時計や、船の時計を3時間早めておくという古典的手法を用いる。

 推理小説としての内容は平凡だが、関彦橋から、釣り糸を使い身代金の受け渡しを行うところは、無理やりなところがなく自然でよくできていると感心した。

ランキングに参加しています。
ぽちっと応援していただければ幸いです。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

| 古本読書日記 | 18:11 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT














PREV | PAGE-SELECT | NEXT