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濱 嘉之   「ヒトイチ 内部告発」(講談社文庫)

 ヒトイチというのは警視庁人事一課監察係。警察内部の不祥事、不正など、警察内部の膿を摘出する部門。警察は一般の人たちの信頼があって成り立つ組織。その信頼を確保するためにある組織と言ってよい。

 この組織の係長である榎本の活躍を描いた作品。

 警察にもあるが会社でも最近は内部告発110番という相談室を設置して、組織での不正や最近よく問題になるセクハラ、パワハラを内通して受け付ける部門がある。この内通制度が機能するためには、告発者の人権、安全を守ることが最も大切なこととなる。

 ところが、これがなかなか難しい。この作品にもでてくるが、ある署で署長の特定個人に対するパワハラを、みるにみかねた警部補から監察係110番に連絡がある。

 これが事実か、どんなことがあったのか、署長の周辺の署員に聞き込みをすることになる。ここでうっかり内通者の名前を喋ってしまったり、事実調査をしただけなのに、当該署では、誰が内通したのか、徹底的にその犯人を捜そうとする。

 そして内通者がわかると、署長、副署長の内通者への徹底した迫害が開始される。
 とにかく、内部告発者の秘密は守るという前提なのであるが、かなりの割合で内通者があぶりだされる。

 組織内にある何とか110番というのは、あまり信用しないほうがよいのである。

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| 古本読書日記 | 16:17 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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