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渡辺一雄   「会社の急所教えます」(徳間文庫)

 今の会社で、派閥を作ったり、ライバルを策略でもって次々はじきとばし、その結果社長にまでいたるなどということはあまり無いと思う。そんな人もいるかもしれないが、だいたいは策略に溺れ、自分も途中ではじかれてしまうだろう。

 この本は、上位者にいるものが、何か事故がおこったら、いくら下位のものが助けを求めても、ほとんど一緒に解決にあたろうとしないで、下位にいるものが責任を押し付けられ、上位者は知らぬ存ぜぬで対応するのが会社というものだという実例をこれでもかと紹介している。

 そして、そういう被害にあわないための唯一の方策は単純明快で自らが社長になることだと。それじゃ、この本を読んでも全く役にはたたないじゃん。

 この本の中で、すごいと思ったのは、ある銀行で赤字の支店を閉鎖することが決まる。ということは、原則、そこの銀行員を辞めさせねばならない。

 そこで、その支店で150万円が盗まれたという事件をでっちあげる。そこから警察捜査が始まるわけだが、支店長は警察と結託して、捜査情報を逐一教えてもらうようにする。

 調べられた行員は200名にものぼる。どんな行員であっても、後ろめたいことをしたことは、或いは現在していることは多少はある。そこを警察の捜査は徹底して調べあげ、その内容は支店長に報告される。支店長は捜査のほとぼりがさめたところで、その捜査内容を行員につきつけ、銀行を辞めるように迫る。とんでもない銀行である。

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| 古本読書日記 | 16:13 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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