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今野敏    「為朝伝説」(講談社文庫)

 この小説は、特殊な個性と能力を持っている百合根班長が率いる警視庁科学捜査班活動シリーズに入る作品。

 伊豆大島と奄美大島で連続してダイバーが事故死するということが起きる。この2つの地が源為朝にゆかりがあるということでから、何か関連があるのではとテレビの午後のワイドショーが取り上げようと、それぞれの地に取材スタッフを送り込む。その取材中に番組アシスタントの女性アナウンサーがこれも事故死で水死する。

 これら3つの死が、本当に事故死なのか百合根の上司が不審に思い調査を科学捜査班に要請する。それにより、捜査班は番組関係者への聞き込み、事故のあった奄美大島、伊豆大島にもでかけ調査を行う。

 当然、水死が為朝伝説と直接関連はすることはない。しかし、誰が見たって関係しない為朝と水死をワイドショーが関連付けて話題にしようなどとバカバカしいことを考え実行しようとするのか。ここが事件の真相の肝となる。

 実はこのワイドショー、夜報道番組のメインをやっていた大物キャスターを、その報道番組が終了したのを機会に、ワイドショーのメインキャスターに引っ張ってきて据えた。しかしテコいれ空しく、視聴率は上がらない。そこで、テレビ局上層部より打ち切りがチーフプロデュサーに指示された。しかし、この番組を打ち切りにされると、仕事が無くなり困る人がでる。それがフリーになったアシスタントの女性アナウンサーだった。

 このアナウンサーを納得させるため、世の中を馬鹿にしているような企画を実行し、番組の評判を更に落とし、番組打ち切り止む無しと納得できる状況を創ろうとチーフプロデューサーは考えた。

 しかし女性アナウンサーはそれでも抵抗した。実はアナウンサーとチーフプロデューサーは不倫関係にあり、番組を打ち切れば2人の関係をばらすとチーフプロデューサーを脅していた。だから、殺人は起こった。

 私には理解不能なはるか遠い世界の出来事である。

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| 古本読書日記 | 17:45 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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