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北杜夫    「マンボウ雑学記」(岩波新書)

今は、街には内科医と同じくらいに、精神科の病院がある。そして、それらの病院はさばききれないほど多くの患者をかかえている。ちょっとした心の不調で、病院を訪ねる患者もおおくいるのだろう。精神科医を訪ねる敷居は本当に低くなっている。

 義母の調子がおかしいので、近くの精神科医院に連れてゆく。そこで、会社に勤めていたころ、とても偉くなった人にであう。あんなに生き生き会社内を闊歩していた人。とても精神科医にはお世話になるとは信じられない人である。その病院でも、会社同様元気に声をあげ闊歩している。

 こんな人が精神病を病んでいるのかと思うと、世の中すべての人が精神病を病んでいるのではと思ってしまう。

 医者は通常の人と患者とをどういう線引きをしてわけるのだろう。治癒したと判断するのはどのようにするのだろう。
 精神科の病院に行くと、いわれたままにしておくと、生涯患者として通院せねばならないような錯覚に陥る。自分で判断して通院をやめる以外に患者から逃れるすべは無いようにみえてくる。

 この本を読んでみて、何となくこんなことを感じた。

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