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曽野綾子    「仮の宿」(角川文庫)

曽野さんが大好きな生き方エッセイ集。

「いい家に育った。財産もある。学歴のいい青年と結婚し、家も建ててもらい、子供も生まれ、夫は出世街道を歩いており、何不自由ない。」

 ここまで書いて曽野さんはでも、と言う。

「愛して結婚した、と思ったのは錯覚で、実は、ワリのいい相手と結婚してトクをしようとしたに過ぎない。その後は世間の賞賛だけを目標に、家を整え、子供の学校を選択した。」

ここから、ものすごい飛躍をする。

「他人にいいと思ってもらうのを生きる目的としている以上、その人は生きていないのです。どんなに器の立派な結婚生活でも、やはり中身は虚しくなるのが当たり前です。そして、今、社会にも家庭にも、この虚しさを嘆く声が満ち満ちている。」

 我田引水、思い込みもはなはだしい。愛あって、愛なくて打算で結婚しても、愛が第一優先で感じるのは一瞬で、その一瞬が過ぎると、愛よりも、生活家庭仕事が優先となる。

財産もあり、夫は出世街道をまい進していて、何の不自由もない生き方をしている人が、皆虚しいと嘆いているなどということは、私には信じられない。
 虚しいと嘆くことと、何不自由のない生活をしている、財産も、家もある状況とは全く関連が無い。どうして、勝手に因果関係があるように決めつけるのだろうか。

 人は人それぞれに生き方があり、これが素晴らしくて、これはダメと決めつけることは難しい。だから人生は面白いのであり、小説の材料がわんさかあるのである。

 私は、愛などいらないから、財産もあり、家もあり、出世街道を走り、子供は優秀な大学にはいり、何不自由のない生活をしてみたかったと強烈に思う。

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