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折原一    「叔母殺人事件」(講談社文庫)

 叔母、伯母を矛盾のないように叙述トリックにて使い分け、これに甥、息子、母がまた矛盾しないよう使い分ける。

 本来なら、本当に矛盾が無かったか、再読して確認すべきなのだが、そこまでやってみたい気は起らない。正直、こんなこと本当か、これありというところがあるからである。

 たまたま、私は最近義父が亡くなり、遺産相続に多少関わらざるを得なくなった。私がその過程で間違っているかもしれないが知ったことは、遺書が残されていない限り、相続人は配偶者と実子であった。義父の兄妹にも相続権が無いのに、まして甥姪に相続権があるとはとても思われない。この作品で叔母さんなる人が遺書を書いているようにも思われないのに、この叔母を殺せば、自分に遺産がころがりこんでいるとしている甥っ子の存在があり得るのだろうか。

 それから、二重人格者として登場する「智樹」と「行彦」。智樹が言う。「殺人は智樹でなく、行彦がやったんだ。」と。
 探偵か刑事が言うのならわかるが、二重人格者は智樹の時には、行彦が自分の中にいるという認識は無いし、また逆であっても同じなのである。だから、智樹がこんなことを言うわけは無いのである。

 随分雑でいい加減な作品の印象がぬぐえない。

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