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法月綸太郎   「法月綸太郎の新冒険」(講談社文庫)

 推理小説の世界では、完全犯罪を実現する手段として最も確立の高いのが、交換殺人と思われている。

 確かに、誰かを殺したい人が2人いて、別々に互いに殺したい相手を時間差をおいて殺す。
この2人の関係がばれないようにできれば、各々にアリバイが成立して、犯人にたどりつくのは相当困難に思える。

 こんな方法があるのに、どうして現実世界では、交換殺人が行われないのだろうか。行われているのだが全て迷宮入りになってしまっているのだろうかいつも不思議に思っていた。

 この本を読み、交換殺人というのは現実には殆どありえないことがわかった。それも実に簡単なことで、今まで気が付かなかった自分が情けなく思った。
 もちろん最も大変なことは、人を殺したいという思いを持っている他人を探すことだが、最近はネットもあるし、ある確率では探すことはできるだろう。

 しかし、大きな障害は時間差で殺人がなされねばならないということだ。同時に行えば、殺人対象者は異なっていても、アリバイの説明が、実際に人殺しをしているため、難しくなる。
 時間差を持って人殺しをすれば、容疑者に浮上してもアリバイがあり容疑者からははずされる。

 しかし時間差は、最初に殺人がなされれば、後から殺人をする人間は、すでに自分が殺したい人は殺されているため、わざわざ交換殺人を犯すリスクが無い。可能性は、先に殺人を行った人間に何故約束した殺人を実行しないのかと脅され、殺されてしまうことが残るが。日本のどこかに紛れ込めば、発見することは容易でない。

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| 古本読書日記 | 06:21 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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