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中場利一    「リョーコ」(角川文庫)

 会社生活を始めたと同時に、大流行になった漫画が、どおくまんプロが描いた「嗚呼、花の応援団」。最初の勤めが大阪で、物語の舞台になる河内にもよく営業で廻ったので、印象が強い。

 ここで登場する、スーパー応援団長「青田赤道」。「クェ~、クェ~」と雄たけびをあげ、ヤクザでも敵の大学番長でもすべてたたきのめす姿が忘れられない。この「青田赤道」は漫画で活躍したが、小説で活躍した「青田赤道」は何て言っても、中場の作品に登場する「カオルちゃん」。

 とにかく「カオルちゃん」が出てくるのを今か今かと待ち望みながら、中場の小説は読まれる。
 もちろん、この作品にも「カオルちゃん」は登場するが、主人公は作者中場を彷彿とさせる中学生のチュンバ。

 で、肝心の作品。これは失敗作。まず、硬骨感チュンバ中心の作品にならねばならないのに、リョーコという女子中学生の一人称の小説にしたところがよくない。中場には恋愛小説は似合わない。硬派の男の世界を軸に描き、恋愛は添え物にすべきだった。

 それに、物語に強弱がなく、いつも「オリャー」や「アホ」、「どついたる」という大声ばかり。うるさすぎてうんざり。読み進むのがいやになる。

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| 古本読書日記 | 06:51 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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