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北村薫     「覆面作家の愛の歌」(角川文庫)

 税金については全く疎いので、ひょっとすると記述に間違いがあるかもしれない。その際にはご容赦を。

 土地家屋の相続税というのは、税金発生時の路線価で決まる。バブル経済時みたいに、土地代が暴騰につぎ暴騰をしているときは、土地は路線価からかけ離れ高い値段で、しかも売り出しと同時に売れるから、相続税を支払っても懐に大金がころがりこみ売主はほくほくとなる。

 ところがバブルがはじけ、土地評価がどんどん下がると、値上がり時と逆のことが起きる。

 税金発生時の路線価より売却金額は下がり、しかもなかなか売れないから、下がり続けた末になんとか販売できても、税金のほうが売買収入より多かったり、ほんの少しの金額しか手に入らないということが起きる。

 南青山で家付き店舗で古くからケーキ屋を営む鈴見家。店主である父が突然死ぬ。ずっと昔から住んでいた土地が、路線価で計算するとその時45億円。とても、見たことも聞いたこともない莫大な金額。相続税も20億円くらいがかかってくる。これは、大変と父を生きているものとして、故郷のお寺に隠す。和尚、行政の村長、医者が隠蔽に協力する。

 わかるなあ、そうしたい気持ち。

 いくら繁盛している街のケーキ屋だって、数千万の利益などをあげるということは宇宙の出来事。それを、土地を売却しても足らず更に数億円の税金を払えというのだからたまったものではない。
 こんなことが都会では起きるのだ。
この作品集の「覆面作家のお茶の会」で知りびっくりした。

 タイトルになっている「覆面作家の愛の歌」。自分自身が馬鹿だと思うのだが、事件の鍵を握る電話のトリックが何回か読み直したのだが結局わからなかった。情けないとても。

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| 古本読書日記 | 07:01 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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