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鴨志田穣    「もっと煮え煮えアジアパー伝」(講談社文庫)

 鴨志田さん得意の地、熱くてゆるくて楽しいタイ、ベトナムでなく今回の作品の殆どの舞台が韓国と中国。それなりには面白いが、鴨志田さんが借り物のようで、燃える情熱があまり感じられず、期待していた私には大分拍子抜けした。

 中国も今は習近平が大分腐敗、汚職にたいし強硬な態度(その指示をかりて、習近平の敵を粛正しているという話もあるようだが)で臨んでいるため、なかなか表だって不正をする役人は少なくなっているだろうと想像する。

 しかし、私が昔中国によく行ったころは、役人ももちろんだが、下っ端公務員までがやりたい放題だった。日本のヤクザに似て、レストランからしょば代をとるなど当たり前、しょっちゅう店にきてただで食事、酒を食らう。

 この作品にあるよう、店のよい場所で食事をしていると、ここでは下っ端のババア公務員がやってきて、席をどけと命令するなど茶飯事。そこで素直にどかないと、この作品にでてくる呉さんのように、熱々餃子を頭にのせられ、スープを頭からかけられる。それにしても呉さんは凄い、そこから自分の餃子を持って、公務員にむかって投げつける。そうすると公務員も対抗して投げる。餃子投げ合い戦争が起こる。

 だれかが警察に通報。駆けつけた警官は公務員がひどいということで、公務員を連行する。めでたし、めでたしのように見えるが、その後呉さんがどうなったか知るのが怖い。

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| 古本読書日記 | 06:49 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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