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宗田理   「ぼくらの最終戦争」(角川文庫)

 昨年も企業の不祥事が相次いだ。杭打ち偽装。東芝不正会計。化血研の偽装データ。ばれたか。どこでもやってるさ。しょうもないけど謝っとくか。という態度がありあり。結果悔しいのは会社はちゃんと存続、それを支えるのが、膨大な数の希望退職の名のもと馘首された社員たち。

 宗田さんは、そういういつものうのうと生き抜く経営者の姿勢に頭がきていたのだと思う。だから、本作では、大銀行のワンマン頭取を中学生たちにやっつけさせようと物語にした。でも、ちょっぴり中学生らしさが消えてしまい、物語が重くなってしまっている。

 にっくき、だけど愛している校長以下の先生たちをつるっぱげにする話だけにしておいたほうが、中学生のイタズラらしく、卒業の哀感もよくでたのではないかと思う。

 卒業式に卒業中学生が斉唱した「仰げば尊し」の替え歌の歌詞がいいから。どうしても残念さが残る。
  ハゲれば尊し わが師の頭
  残れる髪の毛、はや数本
 思えば 愛しや この一本
 今こそわかれめ いざさらば

 それでも、宗田さんは企業の悪をやっつけたい想いがこの作品を書いたとき強かったのだ。

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| 古本読書日記 | 09:27 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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