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京極夏彦   「眩談」 (角川文庫)

僕らが幼かったころ、裸電球全盛、そんな中で生まれる、暗闇とうすぼんやりと光のある世界。そしてそれが古い家屋から醸し出す、いやな匂いとともにでる眩惑、めまいを8つの短編に収める。

 8つとも本当に面白い。しかし、最初の「便所の神様」はぶったまげた。本当に僕らの小さい頃の便所を、壮絶なる表現とともに、物の見事に描き出している。過去、トイレでなく便所をこれほどまでに細密に、的確に表現できた作品はみたことがない。

 どこかで「トイレの神様」という曲を聴いたことがある。そして、何となくおばあちゃんを慕っている曲のようなうすら覚えがある。おばあちゃんは「トイレの神様」ではいけない。やはり「便所の神様」でなくては。

 しかし、書評は書けない。それを書いたら、誰も私のブログにはアクセスしてこないと思う。

 昔の家では、トイレは住居と隔離されていた。穴を深く掘って、そこに人間からでる排泄物を貯めておく。排泄物は農家では肥料として肥桶にさらい使われる。だから、いつも猛烈な匂いを発しているから住居と離す。まだ陶器の便器ではなく、板を加工した便所。
 多分今あの便所しかなかったら、誰もが膀胱炎か便秘になるだろう。 

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| 古本読書日記 | 06:10 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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