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東川篤哉   「中途半端な密室」(光文社文庫)

 こういう作品を読むと、私は推理小説家には絶対なれないと感じる。
とにかく東川はひねくれている。誰も考えない盲点をつく。朝から晩まで考えたってこんな発想は私にはでてこない。

 ある町で、婦女暴行殺人事件がたて続け5件おきる。そんなとき、公園に裸足でうずくまっている女性を発見した人が警察に通報。事情をきくと、覆面男に暴行されそうになって逃げてきたという。
 それと同じころ、町有名な不動産屋社長の末次が何者かに刺されテニスコートで死んでいるのが発見される。テニスコートは4方を4メートルの金網に囲まれ、出入り口は一か所で鍵がかけられていた。屋根の無いところでの密室殺人事件である。

 これを知って事件の真相を主人公が推理する。
まずは出入り口について推理するがピタっとハマる推理がない。そうすると、どうしても金網を昇って降りて事件が起こるという考えが浮かぶ。

 そしてわかる。暴行事件の犯人は、不動産会社社長の末次。暴行をうけそうになった女性はテニスコートをよじ登り降りて、またよじ登り外へでようとした。犯人である社長は金網を昇り逃げる女性をおいかけているとき、暗くてうまく見えなかったテニスコートのネットに体をぶつけつまずき転んだ拍子に持っていたナイフが体に刺さり死んだのである。

 何なのだと。呆れかえるほどのおかしな発想に感心してしまった。

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| 古本読書日記 | 08:55 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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