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三羽省吾   「公園で逢いましょう」(祥伝社文庫)

 私の読む本の傾向なのか、感想文の内容を分析した結果なのか、私にピッタリの作家がいると紹介されたのが三羽省吾。客観的に評価すると良い作家かどうかわからないが、悔しいけどはまった三羽省吾に。

 違う人も多いだろうが、年齢を重ねると、どうにも過去の失敗したこと、迷惑を人にかけたこと、悔しいことばかりが私は浮かんでくるばかり。楽しいこともあったはずなのに、ちっとも思い出として浮かんでこない。

 この物語には公園ママが5人とそのうちの一人の子6人それに育児休暇をとった男性が公園仲間に加わり登場する。女性たちはゆるやかで他人を干渉しない関係を維持しているが、他人のちょっとした仕種や会話から、誰にも言えない過去に引っ張られ、その過去を思い出しながらやがて、今ある公園風景までもどるまでを短編としてこの本では描かれる
 子供を楽しそうに世話している姿からは想像できないが、大きい小さいに係らず、何かにつけ悔悟がこみあげる過去を女性たち持っているし、それを引きずっている。

 弟と喧嘩をする。それを根に持ったわけではないが、修復できないまま、口もきかず6年がたった、大学のとき、弟が事故か自殺かわからないが死んでしまう。

 小学生のとき、知恵おくれの子をその母親に頼まれて毎朝一緒に伴って学校に行く。いやでたまらない。あるときほったらかしたら、行方不明になり騒ぎになる。
その知恵おくれの子が、主人公に何としても好かれたくて、色んなものを学校途中にある商店街で万引きする。そのために彷徨っているうちに不明になったのだ。

 嫌で大っ嫌いで、でも主人公の真意がわかってもらえず、知恵おくれの子を支えた優しい子として卒業式に表彰され大拍手をもらう。など。

 わかるなあ、ズキンと心に刺さることは消えないんだよ。でも、それが無意識のうちにその後の人生を支えてくれていたのかもしれない。

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| 古本読書日記 | 10:34 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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