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黒川祥子   「誕生日を知らない女の子」(集英社文庫)

今日本には、親が何らかの事情で育児ができないため、施設にはいり育てられている子供が46000人いる。そのうち両親の虐待、あるいは育児放棄、怠惰による子が31%をしめる。
 施設の中には酷い施設があり、生活方法しつけを教えるどころか、施設を出た直後には入浴の仕方、大便の後のお尻の拭き方など何も知らない、なんて子ばかりの施設もある。

 2つの証言を読んで本当にショックを受けた。
「ある子が小学校一年で施設に来た。そのときその子は歩かず、四つん這いで這い、手つかみで物を食べ、口がちゃんとしまらずボロボロこぼし、仰向けに寝て鯨の潮吹きのように嘔吐した。」

 虐待を受けていた小学4年生
 「ママ大人になるってつらいことだろう。俺はもう死んだほうがいい。大人になってもどうせ俺はバカだからお仕事できないし、今、死んだほうがいい、大人になるってつらいことだろう。」

 愛情、絆、癒し、優しさ、叱咤、親の教育、責任色々言葉は虚ろにテレビ、コメンテーターの間で飛び交う。しかし、言葉で終わり知ったかぶりをして、決して現実を見ようとしない。見ない、見ようとしない。その先に、唖然として立ちすくむ現実がある。

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| 古本読書日記 | 09:10 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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