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帚木蓬生   「賞の柩」(集英社文庫)

この小説の中で、現代新聞社の白石記者が次のように言う。
「権威もタブーも無傷のままに保持されると、内部から腐ってくるのです。共産党一党独裁、バチカン、天皇制という具合に」
中国のGDP成長率が目標の7%を0.1%落ち込み6.9%になったと報道された。プーチンの支持率は88%だそうだ。こんなバカげた数字に、バカマスコミがああでもないこうでもないと大騒ぎをしている。中国は、共産党を守るため、習近平を正当化するため、数字を作る。ロシアもプーチンをたたえるために数字を作る。誰一人こんな数字を信じている人はいない。

 最近はやりたい放題の権力、権威が崩れたケースが多い。IOC,それにFIFA,最近ではロシア陸上競技連盟。次々不正、腐敗が暴かれる。

 そんな中、絶対の権威を維持し、世界最大の威光を放っている賞がある。平和賞は少しうさんくさいけど、他の賞の威光はすごい。ノーベル賞である。
 この作品は触れることがタブー視されているノーベル賞受賞における不正を扱う。
いかにもありそうな内容で、来年からノーベル賞受賞者が発表されると、何だか色眼鏡でみてしまいそうで恐ろしい。

 チャレンジャブルな小説である。更に、落ち着いた洗練された文章にも感心する。

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| 古本読書日記 | 05:54 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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