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椎名誠   「寝ころび読書の旅に出た」(ちくま文庫)

オーストラリアの中央の砂漠地帯、気温70度の世界が凄い、木箱を止めてある釘がうきあがってくる。櫛はすべて割れる。髪の毛は全くのびなくなる。爪はことごとく割れる。鉛筆はつまみあげると芯がとびでる。驚く。

 それからシベリアの極寒マイナス50度。椎名が栗毛の馬にのり、闊歩する。すると栗毛の馬が白馬になってしまう。馬は裸。だから毛から熱を発散。それが凍って真っ白く馬が変わってしまうから。どちらも想像を絶する世界である。
 このエッセイで、椎名は、古今東西の優れた冒険本を紹介している。また、旅の真髄、それから尊敬する、好きな旅行作家を紹介している。

 えっと違和感を覚えたことは、日本で旅行本のバイブルと思われる作品、沢木耕太郎の「深夜特急」か小田実の「何でもみてやろう」と私は思っているが、椎名のこのエッセイでは2人が全く触れられていない。

 椎名はもちろん未開に近いところをあちこち行き、危険なめにもあっているだろうと想像はする。しかし、沢木のように旅は一人でなく、常にクルーをともにし、しかもそのなかの中心人物として椎名は旅する。だから、危険な経験もスタッフに守られた上に成立している。

 正直私はそんな椎名の姿が好きになれず、少し距離を置いている。沢木派の私である。

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| 古本読書日記 | 11:44 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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