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平 安寿子   「ぬるい男と浮いてる女」(文春文庫)

主人公の収は靴屋でバイトをしている。故郷の親はバイトであっても普通に勤めていることで安心している。母親が時々電話をよこして言う。

 「人様には迷惑をかけないようにね。」

迷惑なんてかけようがない。なにしろ言われたことだけはきちんとやるだけだから。
迷惑とかトラブルは言われないことをやることによって起きるのだ。それが上手くいくこともあるが、摩擦を引き起こすこともある。
 他人からみれば、「何考えているの」状態。自分を殺し、個性をなくする。

 このバイト。絶対しなければならないこと。お客がいようがいまいが、ずっと立っていなければならないこと。だけど、立ってさえいれば、お金がもらえる。お金さえはいれば、コンビニの弁当は買えるし、ユニクロで服が買えるし、家賃もはらえる。電話代や水道代や電気代、ガス代も。誰にも迷惑かけず暮らしていける。

 こんな「ぬるい男」のどこが不満?

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| 古本読書日記 | 06:23 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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