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池井戸潤    「銀行仕置人」(双葉文庫)

 池井戸の作品は、善悪がはっきりしていて痛快である。そして、問題をうやむやで終わらせず、最後行き着くところまで行き、悪を完全にたたきのめすところが面白い。

 現実にはありえないと思うが、銀行員は肩書があがると、社会的にちやほやされ、元来、いいところの大学などでているので、鼻も天狗になり、黒い手引きには弱いのかもしれない。
 ちょっと油断すると、この作品のようにいかがわしい闇金融の男が、コンサルタントなどと称して、銀行員に近付き、どん底に行員を落とし込む口をあけ、手ぐすね引いて待っている。
 未公開株などをもらい、見返りに絶対返済されないようなお金の融資を強要される。それが最初は金額が小さくても、悪さをしているから次々の融資要請に応じてしまう。もう引き返すことができない。

 オレオレ詐欺で引っかかる年寄りよりも、ちょっと天狗になっている鼻をなでてあげるだけで、詐欺にひっかかるエリート行員のほうが詐欺師は騙しやすいのかもしれない。

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| 古本読書日記 | 11:38 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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