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長野まゆみ   「賢治先生」(河出文庫)

そうそう、「銀河鉄道の夜」も先生が天の川の質問をして、ジョバンニと次のカンパネルラが答えられないところから始まる。
 それが少し心に引っかかっているのかもしれない。この物語では、逆に賢治先生がいつのまにか列車で隣の席に座ったカンパネッラ(ネルラではない)に、あれこれ質問されて、答えられないところから始まる。活版印刷の工場でアルバイトをしているジョヴァンナ(ジョバンニではない)も登場して、賢治先生と鉄道の旅をする。
 問は、小さな身の回りのことから始まって最後は大きな問になる。.

 「空が卵だったら、何がうまれてくるのだらうかと問ふ。
  金だの銀など降ってくる。
  それとも瞼を閉じた若者が落っこちてくるかもしれない。
  ・・・・・
  ああ そうだ。
  螺旋階段をつけておかう。
  屹度、役にたつ。

  空が卵だったら、何がうまれてくるのだらうかと問ふ。
  そんな宿題がでたなら
  ぼくはいつもといてみせるのに・・・・」

この長野さんが創った詩が賢治の作品と共鳴して、私の想像をぐいぐい膨らます。そしてぞっと何故か耳に残る。

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