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長野まゆみ   「兄弟天気図」(河出文庫)

 パソコンをやれなかったり敬遠する人たちがいる。70歳を超えた人たちに多い。それも男に多い。女性は適応力が豊かで、パソコン教室などに通い覚えてくる。

 パソコンをやらない、携帯電話は持つがやれるのは電話機能だけでネットは知らないという老人たちは完全に人としての存在を無くしている。老人が捨てられる時代だ。老人が、若者たちに誇れること、尊敬されることが無い時代になった。一方、老人たちの知識量に比し若者達の知識が大量で、老人たちが教えることなど殆どない。完全にパソコンや携帯が断絶を作った。

 私たちの子供のころは、老人の数も少なかったこともあるが、老人は尊敬されていた。それは、子供たちができないこと、知らないことを、手品のように鮮やかにやってみせたり、教えてくれた。

 この作品集にもある。
「突然」の「突」の字は、昔は大ではなく犬だった。穴から犬が飛び出て、吃驚することから字ができているのだ。俗説かもしれないが、こんな話を老人たちが穏やかに話してくれた。

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| 古本読書日記 | 12:39 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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