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長野まゆみ   「夏至祭」(河出文庫)

昨日まで、秋祭りが私の街で行われた。もちろん、屋台や露店がでた。でも、何か昔と違う。
殆どは、イカ焼きやたこ焼き、綿菓子など飲み食いの店。たまにヨーヨーや金魚すくいの店はあるが、昔のように風来坊のようなおじさんがやっているのでなく、近くの住民がボランティアでやっていたり、労働組合の活動としてやっている。アセチレンの灯りでなく、すべてが電球か蛍光灯になっている。

 私の田舎の村でも夏祭りがあった。神社の参道には露店がたった。もちろん、イカ焼きなど食べ物を売る店も少しはあった。
 でも、主流は、ブリキのおもちゃ。セルロイドの仮面や、刀、バットにボール。ブリキのおもちゃ。ぬり絵に豆本。めんこにプロマイド。三角柱の万華鏡。
 小銭をにぎりしめ、ちょっと怖そうなおじさんの売り込みの掛け声のなかわくわくしながら歩いた。

 この作品のように、確かにその時時間は止まっていた、止っていてほしいと願っていた。
しかし、夏祭りが終わると、また時間は動き出し、次の夏祭りの日を指折り数える日々が始まった。

 そんな遠く過ぎ去った子供の頃をこの作品を読みながら思い出した。

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