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天童荒太    「永遠の仔 三 告白」(幻冬舎文庫)

3巻目で、この物語の根源、原点が描かれる。

優希、笙一郎、梁平が何故瀬戸内の総合病院小児精神科に入院せねばならなかったか、初めて明白に読者に提示される。
 一方、姉優希の入院について疑問を持って調べていた聡志は、母親を問い詰め、とうとう母親から暗黒の真相を語らせた。衝撃を受けた聡志は母親に灯油をかけ、さらに家にばらまき、自分も死のうと決意して火を放つ。しかし、自分は死にきれず脱出、家が全焼するとともに母親も焼死させた。

 17年前の初秋、優希は雨の森に病院を脱走。それを追いかけた、笙一郎、梁平、それに優希は、雨の中で、今まで誰にも話せなかった、それぞれの家でのおぞましい体験を告白した。

 笙一郎の母親がしょっちゅう男を自宅に引っ張り込む。その度に、押入れに入れられでることを禁じられる。でたりすると、母親に強烈な折檻をされる。だから、ずっと押入れに入っている。男は1日家にいることもある。その間、押入れにはいりっぱなし。だから、小便も糞も押入れの中にする。そして、ずっとその匂いに我慢せねばならなかった。

 稜平は、母親が何かにむしゃくしゃすると、理由もなく、煙草の火を体にこすりつけられた。火傷がいっぱい体にできているので、父親はそのことを知っていた。しかし父親も母親と同じで、むしゃくしゃすると、稜平をひっぱたき、ふりまわして、あたりかまわずぶんなげた。

 そして、優希は 年がら年中、父親雄作に性的関係を強要されていた。
聡志はそれを母親から聞き出し、汚れきった家と母親に火をつけたのだ。
 どうするのだろう、3人と聡志。この出口の見えない逆境を克服して欲しいと祈るばかりだ。

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| 古本読書日記 | 12:01 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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