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「悪の読書術」+α

脱線しているというか、話が見えなくなる部分もあったんですが、「社交的な読書とは? どんな本を読むと、周囲にどんなふうに受け取られるか?」というのがテーマです。
もっと雑に言うと、
「おしゃれには気を遣う癖に、盲導犬クイールとかハリポタとか世界の中心でナントカとかを、人前で平気で読む女性たち! オツムの程度が低いと、触れ回っているようなものですよ。せめて一人の部屋で読みなさい」
みたいな。
じゃあ何を読んでいればいいかって、作者が肯定的に書いていたのは、白洲正子(知らない)、塩野七生&須賀敦子(知ってるけど難しそう)、江國香織(うーん)。

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「日本において多少とも本を読む人間は、誰もが村上春樹の作品を読んでいるし、同時にまた村上作品を愛している。
だとすると、「村上春樹が好き」と言うことは、「私は文字が読めます」と言うくらいの意味しかない」
はて、そこまで好かれる作家だろうか。
教科書に載るような作家だし、「一応少しは読んだことがある」という人はごまんといる気はします。
なんとなくは読めるけど、「好き」と言うにしても「嫌い」と言うにしても、ハイレベルな説明・理解を要求されそうな作家だと、私は思う。

宮部みゆきや高村薫は、社交的な読書という点ではイマイチだそうです。
①本が厚い=彼氏がいない暇な人。家では読書ばかりしている人。
②元OLの作家で、作品に深みがなかったりイメージが固まっていたりするので、読者もおぼこ・幼稚だと思われる。
 特に、波乱万丈の人生を送った作家の、コクのある作品を好む「訳知り顔」の人々には、甘く見られてしまう。
とな。
宮部さんは、十代のころのほうが楽しく読めた気がする。今は、ちょっと物足りない。
高村さんは、今読んでも楽しめる気がする。
けれど、休日にバイオリンを弾いたり畑を手伝ったりする合田刑事について、俳優を例にだし、「そういう男が好きなんでしょうけどね」「インテリ左翼的な空理を引き付けている」と鼻で笑うように書かれると、確かに微妙なのかな~と考えてしまう。
インテリ左翼がなんなのか知りませんが。ていうか、マチズモ・ミニマル・ルサンチマン・スノッブ・ハイブラウとかも耳慣れないんですがね。

「宮部みゆきの江戸人情ものに、藤沢周平の「泣かない女」のような際どい凄みはない」と。
この「泣かない女」は、時代物を扱った後の章でも例に出されています。
IMG_8663.jpg
足の悪い女房を捨てて若い女と一緒になろうとした男が、「きっと女房は泣くだろう。愁嘆場になる。面倒くせぇなぁ」と思っていたものの、女房が涙も見せずにさっさと出て行ったため、「俺は、『あいつのたった一人の味方になる』と誓ったんじゃなかったのか? 孤児でびっこをひいているあいつに、行く場所なんてあるのか?」と急に後悔し、追いかけて行って復縁するというもの。
「障害を持つ娘を守ってやる優しい青年」から、「欠陥品の女しか嫁にできなかった残念な男」に、世間の目が変わったと感じ、「ぴちぴちの女がこんなにいるのに、なんで俺はあんなのを選んじまったんだ」と思う男。人間の汚さが描かれていますな。
宮部さんの時代物は、それに比べればお行儀がよくて物足りないかもしれない。
でも、凄みを感じるって程じゃない……かな。松本清張の方が容赦ない気がする。

そもそも、私、人前では本を読まない。車通勤だし、昼休みはネットサーフィンか昼寝だし。

| 日記 | 11:38 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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