FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

松浦理英子    「犬身」(上)(朝日文庫)

犬が大好きで、自分の魂の半分は犬だと思い、幼いころから犬になりたい願望のある主人公房恵。バーテンダーの朱尾によって、犬として仕えたかった陶芸家梓の犬に変身させてもらう。
 変身するまでの、犬になりたい願望が嵩じるところや、犬になりたてで戸惑う房恵の様子は面白く描けている。特に、裸のまま、排便したりすることへの抵抗、恥ずかしさを覚える場面はそうだよなと思わず手を打つ。
 そこまでは良かったのだが、その先は犬になった房恵が、物語上だんだん小さくなり、梓の実家の家庭問題が物語の主題となる。加えて、梓と結婚している梓の兄との、近親相姦も重なり物語の主題になり、何のために房恵が犬になったのか、全然わからなくなってしまう。
 上巻のように房恵が犬として物語に絡まなければ、ありふれた物語に変わってしまう。る。この内容が続くようなら、下巻を途中で投げ出すかもしれない。

ランキングに参加しています。
ぽちっと応援していただければ幸いです。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ


| 古本読書日記 | 14:27 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT














PREV | PAGE-SELECT | NEXT