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原宏一   「ファイヤーボール」(PHP文芸文庫)

原の小説の特徴は竜頭蛇尾。発想はユニークで最初はそのユニークさに驚き、そしてこれからどうなるだろうかと期待すると、全く驚愕は最初だけで、あとは凡庸どころか、箸にも棒にもかからないつまらない物語になるのがいつも。
 この作品は初めて、最後まで緊張が途切れず書ききった作品になっている。まずは、よく頑張ったと評価したい。
 会社をリストラされた主人公咲元が地元の自治会役員会で秋の祭典案を提示、本来やりたかったペット大集合祭典を承認してもらうため、実施することが不可能と思われる「火の玉祭り」を提案したところ、その「火の玉祭り」をやることが役員会で決まる。しかも、その実行委員長に咲元が指名される。ここらあたりは原の面目躍如の展開。
 少し中だるみがあるが、最後の火の玉祭りの描写は迫力がある。
もう少し推敲してほしい部分があるし、中味の薄さも否めないが、まあよく頑張った、原宏一は。

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| 古本読書日記 | 14:17 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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