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歌野晶午   「そして名探偵は生まれた」(祥伝社文庫)

歌野晶午   「そして名探偵は生まれた」(祥伝社文庫)
名作とはとてもいかないが、この作品は面白かった。
密室殺人事件である。
密室殺人のトリックでは、最も一般的なのは、犯人は密室のどこかに隠れている。そして殺人を発見した人が驚いて誰かを呼びに行く。その時に部屋からでてしまうという時間差トリックである。それ以外は、とても現実にはありええないような奇想天外なものが殆ど、読んでいてアホらしいものが多い。そういえば最近読んだ密室トリックは、排気口から部屋の酸素を吸いだし、窒息死させるなんていうトリックがあったけ。
 この作品も、時間差トリックを使っているが、2つの宴会がおこなえるようにと、ホールを区切らせる仕切りが用意されていて、機械によりその仕切りがせり出していることをトリックとして使っている。現実的でうまいところに目を付けたものだと感心した。
 もうひとつは、名探偵というのは何をして生計をたてているのかいつも不思議に思っていたことを歌野が上手く描きだしている。そもそも、殺人事件などを謎解きして犯人を見事に突き止めても、名誉にはなっても収入にはちっとも結びつかない。浮気素行調査をする探偵は職業として成り立っても、名探偵は職業にはならないのである。
名探偵はどうして食べているかは読んでのお楽しみ。

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| 古本読書日記 | 14:46 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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