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林真理子  「葡萄が目にしみる」

葉鳥ビスコや相原実貴みたいな、目のくりっとした女の子が表紙です。優しい色合いの。
中を読むと、主人公はくびれのない寸胴ボディで、「犬かきというより豚かき」とからかわれるデブで、髪の毛は硬くて、消えないニキビが二つ三つあるとわかるんですがね。
そんな女の子を描いてもウケないか。
校則で白いズック靴以外禁止らしいですが、表紙はローファー履いています。

IMG_8652.jpg

最後の章で、主人公が10歳以上年を取ります。
田舎の葡萄農家の娘で、自意識過剰でやぼったい女子高生だった私。今は、東京でラジオのパーソナリティとして働き、六本木の会員制の店で芸能人と挨拶するような女。
そんな感じ。

自分の通っていた高校と似ている部分もあったので、懐かしく思うところもありました。ラグビー部はなかったけれども。
最後まで主人公がモテない(フラグが立たない?)のがいいですね。
男子生徒が接近してくるたび、「こいつと何かあるのか」と考えたけれど、何も続かなかった。
友達に裏切られたり、憧れの先輩が事件を起こしたり、いろいろありますが、後に引くようなことはなく、全体的にさらっとしています。
田舎の描写も、嫌悪感むき出しのねちっこいものじゃない。洋品店で母親が買う服がダサいとか、バスが少ないとか。
高速道路建設や好景気で土地持ち・農家が豊かになったというところまでで終わり、「あのころは良かった」という話は書かれない。

薄いので、あっという間に読み終えました。
一応「感動の長編小説」らしいので、主人公と同世代ならもっと感じるものがあるのかもしれない。

| 日記 | 13:06 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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