FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

村上春樹  「ダンス・ダンス・ダンス」(上)(講談社文庫)

まだ上巻しか読んでいないので、感想はわからない。

しかし、この小説のなかで、村上が使う「高度資本主義」同意語に思うが「システム」という言葉が印象に残る。
 60年代、70年代。ヒッピーがいて、反権力、反体制、自由の象徴としての学生がいた。まあ、自由とは思えても、資本主義のシステムには組み入れられていたとは思うが。幻想を抱き夢をみて錯覚をしていた時代だった。
 その後、村上の言う、高度資本主義会が80年代にやってきて、人々は完全にそのシステムの中に組み入れられた。普通の勤め人はもちろん、下層社会の人々も、自由人と言われる、芸術家も作家も。

 でも、この作品に登場する僕(主人公)は、まだわからないがシステムに組み入れられていないのではないかと思う。作家だって、自由にみえて、常に締切におわれたり、編集者と分刻みの打合せをしている。下層の人々だって、バイトや派遣などで、日々システムに組み込まれ生活に追われている。みんなシステムに組み込まれ汲々として活動しているのである。
 ところが、僕は、売文家を職業としているが、どうしてそうできるか不思議なのだが、システムからはずれふわっと生きている。そしてふわっとしたときに、コーヒーを片手に、女のことや、身近で起こっている不思議なことについて懸命に瞑想しようとする。

 そんな人はどこにでもいておかしくないような気になるが、しかし高度資本主義の中では殆ど存在しえない人とその人たちの世界を村上は描く。

ランキングに参加しています。
ぽちっと応援していただければ幸いです。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

| 古本読書日記 | 11:28 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT














PREV | PAGE-SELECT | NEXT