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小田実 「「アボジ」を踏む」

爺やの感想はこちらです。
これを読む前、本棚にあるのを見たときは、「アボジって、果物か何かだろうか。葡萄踏みみたいな?」と思いました。
で、著者の義父のことだと、感想を読んで知った。

IMG_8631.jpg

じゃあ、「踏む」ってなんだ? 虐待? 越えていく、みたいなニュアンス?
そんなわけで、普段ならまず読まないジャンルであるこの本を読んだ、と。
本体価格1400円ですって。文庫サイズだというのに。グールドのワンダフルライフもそうですが、単行本並み。

「済州島は土葬だ。棺を墓の穴深くに埋めた後、親類縁者、穴に土を入れ、土の上にみんなで上がって踏み固める。土中の死者の魂が逃げて行かないがためである」
というのが、答えです
いろんな風習があるものですね。

二部構成のⅠ部だけ読みました。Ⅱ部がおもしろかったら、また感想を書きます。
Ⅰ部の中では、「三千軍兵の墓」が興味深かったです。
イバイ島とクエジェリン島をググってしまった。写真入りの記事も出てきました。
クエジェリン島全体が米軍基地とその関係者の町になったため、現地の人々はイバイ島に強制移住。
イバイ島でも戦争があったため、そこに住む女性が「この建物の下にはニホンジンノオハカがある。いつか骨を拾いに来るかもしれないから、鉄筋コンクリートに建て替えるわけにはいかない」なんて言う。
クエジェリン島でも数千人の帝国海軍兵と現地住民が犠牲になり、死体は随所に掘られた穴に投棄された。現在、島にはゴルフ場も映画館も幼稚園も高校もあるそうな。
「テンノウヘイカよ、走れ」では日本兵の暴虐行為についても語られますし、今更骨を掘りに行く人もいないだろうし、まぁ・・・そんなものですかね。
歴史の勉強になる短編が多いです。地図を用意して読みたい。

| 日記 | 17:34 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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