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瀧羽麻子   「花嫁の花」(朝日文庫)

これは、淡々と書かれている作品だけど、テーマはシリアスである。
29歳で大失恋をした主人公莢子。30歳を超え、尊敬もできるし、この人と幸せな家庭を築きたいと思っている恋人篤志がいる。
 篤志から指輪を贈られ、いよいよ結婚へ一直線というとき、勤めている専門学校の生徒から、篤志が女性と一緒にいたところを見たといわれる。少し不信は芽生えたがまさかと疑念に蓋をする。だからデートを約束した休日、突然篤志から今日は仕事が入ってデートができないと連絡があっても、仕方ないかと思う。街にゆくと、篤志が会社とは異なる方角に向かって歩いているところに出会う。びっくりして、篤志をこっそり尾行すると、宗教法人誠学会の道場に入ってゆく・
 実は、篤志は誠学会に入会していたことを隠していたのである。篤志の家は家族みんなが会員だった。
 莢子はそれでも、誠学会を理解しようと、篤志と2回、道場に行ってもみる。結婚すべきか悩みに悩んで、教祖である老婆にも会いに行く。でも、どうしても受け入れられない。
 篤志も莢子を愛しているし、一緒に家庭を作りたいと念願している。いろいろ悩むが宗教は強い。何よりも人生の中で優先する。そして宗教会員から抜けないことを決意する。
 2人は別れ、新たにそれぞれの人生を歩むことを決意して物語は終わるが。かなり切なく悲しい。

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| 古本読書日記 | 14:52 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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