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乃南アサ  「いつか陽のあたる場所で」(新潮文庫)

何かを読んで知ったのだが、パチンコ屋の駐車場の車の中へ赤ちゃんを放棄して死なせた夫婦がいて、夫婦は刑期を終えて出所したが、またパチンコに狂っている、そんな人たちが
いるそうだ。
 私がたまに行く喫茶店に8か月前に府中刑務所からでてきた人が来る。お前は、当面やることがないから、罪ほろぼしで自治会長をやれと長老にいわれ自治会長をやるのだが、先輩いろいろ教えてくれと、昨年別の自治会だけど、自治会長をやった私に聞いてくる。
 この人は、世間がどう思うが、過去と決別して腹を括ってカミングアウトをした。それを結構周りも暖かくみつめている。
 この小説の芭子も綾香も刑務所仲間。出所してたまたま近くに住むことになり、何とかアルバイトのような仕事につくこともでき、二人寄り添いながら過去を隠して暮らしている。
 芭子は放蕩のすえ罪をおかす。綾香は家庭暴力に9年も耐えた末で夫を殺害、許せる部分がある。しかし、出所後芭子が昔と決別、危険をおかさないよう神経を使うが、綾香の方は、息を詰めた生活にかなり嫌気がさしていて、自由に遊びたいと思っている。で、綾香の無神経な言動を懸命に抑える芭子。そのコンビが絶妙。
 刑務所同窓生であるからこそ、生涯の友になる。良き友とは?それが作品に溢れかえっている。

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| 古本読書日記 | 14:43 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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