乃南アサ 「涙」(上)(新潮文庫)
乃南アサ 「涙」(上)(新潮文庫)
こういう小説はをトラベルラーズノベルとでもいうのだろうか。結構おもしろく作品と一緒に旅ができ好きなタイプの小説である。
主人公の萄子の婚約者奥田勝が、結婚式一か月前に「もう俺を忘れてくれ。結婚はできない」と突然電話してくる。その日に、奥田勝を慕っていた奥田の上司だった刑事韮山の娘のぶ子が殺される。
納得のいかない勝を探して、萄子が旅にでる。
このタイプの小説、探しにゆく相手に、もう一歩のところですれちい会えない。しかし、その繰り返しのなかで少しずつ真実が明らかにされる。そして、最後に2人がやっと出会えるととんでもない事実が明らかにされ物語が終わるというのが典型的なパターン。
この小説も同じパターンで進行しクライマックスを迎えるのか。上巻では熱海と郡山を訪ねる。物語は東京オリンピックの年から数年を扱う。作者の乃南はまだ幼少期。その時代の旅、地方都市がどこまでリアルに描けれるかそれも楽しみのひとつで、下巻を手に取る。
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主人公の萄子の婚約者奥田勝が、結婚式一か月前に「もう俺を忘れてくれ。結婚はできない」と突然電話してくる。その日に、奥田勝を慕っていた奥田の上司だった刑事韮山の娘のぶ子が殺される。
納得のいかない勝を探して、萄子が旅にでる。
このタイプの小説、探しにゆく相手に、もう一歩のところですれちい会えない。しかし、その繰り返しのなかで少しずつ真実が明らかにされる。そして、最後に2人がやっと出会えるととんでもない事実が明らかにされ物語が終わるというのが典型的なパターン。
この小説も同じパターンで進行しクライマックスを迎えるのか。上巻では熱海と郡山を訪ねる。物語は東京オリンピックの年から数年を扱う。作者の乃南はまだ幼少期。その時代の旅、地方都市がどこまでリアルに描けれるかそれも楽しみのひとつで、下巻を手に取る。
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| 古本読書日記 | 14:46 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑