FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

辻村深月  「鍵のない夢を見る」(文春文庫)

「家や親戚の人たちが言うんだ。君と別れなさいって。いつまでも付き合っていると、君が僕と結婚ができると勘違いするんじゃないかって。そうなると取り返しのつかないことになるって。だから今日で別れよう。」
 これほどの侮辱はない。それも自分の意志は何もなく、家族や親族に言われたから。私だって結婚なんてちっとも考えていないのに。
 こうなると、急に彼に対する思いも冷めて、恋心がたちどころに憎悪に変化する。だから少しは切ないかもしれないが、こんな馬鹿男とは別れるということになるのが殆ど。
 ところがこの小説でもそうなのだが、時々、そこで別離とならずに男女関係が継続してゆく小説がある。普通の物語の進行に反して、無理やり別れた男女をひきあわせ、投げやりの体の関係を続けさせる。どうにも、納得がいかない話を読んでゆくとこの作品もそうなのだが、最後には必ず破滅の人生に到達する。

ランキングに参加しています。
ぽちっと応援していただければ幸いです。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

| 古本読書日記 | 15:57 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT














PREV | PAGE-SELECT | NEXT