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乾くるみ  「塔の断章」(講談社文庫)

作家の人気について疎いから、乾がどの程度の人気があるかはわからない。でも、ミステリーでは相当の人気作家なのだろう。
 この「塔の断章」。2003年に文庫で出版されている。その時のアマゾンでの読者評価が星3つ。星3つは駄作という評価となる。吃驚するのは、その駄作を表紙を変えて10年後に新装版として再出版する出版社があらわれたこと。乾という名前だけで売れると考えたのだろう。そして、更に驚くのはこの作品がアマゾンの読者評価で栄えある最低評価星ひとつを獲得したことである。
 星一つは私もかってみたことは無い。それほどの金字塔である。
どれほどの駄作かと思って読んでみた。正直星一つはかわいそうに思えたが、やはりひどい作品だった。
 とにかく膨大なページを費やし、聞き込みと、これはトリックにつながるのではという仕掛けをあたりかまわずふりまく。そして、最後で、それらのすべてが事件とは関係ない、事実を読者に差し出す。
 今までは何だったのかと読者は馬鹿にされて愕然とする。

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| 古本読書日記 | 15:16 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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