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乾くるみ  「林真紅郎と五つの謎」(光文社文庫)

恋愛相手そのものを愛するのではなく、相手の体の一部分だけを異常に愛する。手や足や耳や。手フェチなどと言われる。
 人そのものを愛するのは、恋愛は継続するが、体の一部分となると話は違ってくる。一部分は、加齢とともに形状が変化したり、皺ができてきたりするからである。彼女の手だけを愛することで2人は繋がっている。そうなると、いつも2人は不安を感じながら関係を続ける。手の形状が変化したら、もう恋人はいらない。皺ができたら、あの人は私を捨ててしまうのではないか。
 美しい手を持っている若い人を殺す。或は、殺人の練習に、人殺しをする。そして手首を切断する。その手首を冷凍、ホルマリン漬けして保存しておく。今の医学では不可能だけど、将来移植技術が発達して、自分の手首の形状が変わったとき、保存しておいた手首をくっつけることができるようになることにかけてみる。
 不要になった手首は、臓器移植をして、臓器がなくなった患者の死体に新聞にくるんで埋め込む。
 推理作家は、誰もが想像できるトリックでは読者が納得してくれないと思うのか、とんでもないことをつきつめて創造する。ここまでくると狂っているのではと思う。

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