五十嵐貴久 「TVJ」(文春文庫)
ホラーサスペンス大賞に輝いた「リカ」ではなく、この作品が隠れた五十嵐の処女作らしい。
フジテレビを想像させる、テレビジャパンの新社屋が、武装集団により占拠される。武装集団は16人の社員を人質にする。
逃げ遅れた経理部社員の由紀子がひたすら婚約者の圭に会いたくて、奮闘する姿が読みどころ。
しかし、どうにもこの作品も、薄い。深さ、広がりがなく、オタク作家の狭い世界の作品の印象が強い。
72時間テレビという番組をジャックする。ジャックをすれば異様な光景が視聴者に配信され、視聴者が何らかの騒ぎをおこすはず。しかし、この作品には一切視聴者が登場しない。
更に、北朝鮮特殊偵察部隊と武装集団は名乗り、2000億円のお金と経済制裁解除を要求するが、これに対しての、政府の対応が全面にでてこない。警視庁と武装集団のやりとりが続く。これはありえない。
武装集団の対応がチャチ。まず、こんなことをすれば、どうあがいたって最後は追いつめられ捕獲か殺される。武装集団に智慧、機略、戦略が全くない。こんな安直な、テレビ ジャックがあるわけがない。
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武装集団の対応がチャチ。まず、こんなことをすれば、どうあがいたって最後は追いつめられ捕獲か殺される。武装集団に智慧、機略、戦略が全くない。こんな安直な、テレビ ジャックがあるわけがない。
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| 古本読書日記 | 15:54 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑