小川洋子 「とにかく散歩いたしましょう」(文春文庫)
犬が素晴らしいパートナーだと思うのは、犬はいつでもどこでも機嫌がいいからだ。眠る、遊ぶ、食べる、散歩する いつでも明るく楽しく振る舞う。
私たちが機嫌がいいのはほんの短い時間だ。いじけたり、悩んだり、怒ったり、嫉妬したり、そんな連続だ。愛犬と一緒に眠るようになって、全く不眠に悩むことが無くなった。枕で遊んでいたかと思ったら、その直後にもういびきをかいて眠ってしまっている。目をとじながら眠気を待つことなどないのだ。このあっけらかんとしたいさぎよさが、私に悩んだり、悲しんだりすることの馬鹿らしさを教えてくれる。だから不眠なんてことはどこかへ消えてしまった。
自然を知ることは、山や、森や、海にでかけることではない。しゃがむこと、腰をかがめることだ。すると、そこにある溢れるような自然にであう。一面の小さな草や花たち。キャベツの葉を食べながら、のそのそ歩く青虫たち。それとは逆に、早足で疲れを知らず、歩き回っている蟻たち。水たまりを走るアメンボ。小さな世界に自然が躍動している。
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私たちが機嫌がいいのはほんの短い時間だ。いじけたり、悩んだり、怒ったり、嫉妬したり、そんな連続だ。愛犬と一緒に眠るようになって、全く不眠に悩むことが無くなった。枕で遊んでいたかと思ったら、その直後にもういびきをかいて眠ってしまっている。目をとじながら眠気を待つことなどないのだ。このあっけらかんとしたいさぎよさが、私に悩んだり、悲しんだりすることの馬鹿らしさを教えてくれる。だから不眠なんてことはどこかへ消えてしまった。
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| 古本読書日記 | 16:05 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑