fc2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

五十嵐貴久   「セカンドステージ」(幻冬舎文庫)

主人公の杏子は、2人の子供の手離れするまでの子育ての経験を生かして、家事代行とマッサージの会社を作った。社員は老人限定。ただし、マッサージ要員に一人若者がいる。物語は、その代行業が覗いたそれぞれの家庭の問題や、老人ばかりの社員間に起こる騒動、それに老人社員の家庭の事情が、連作になって進む。
 事情、問題の中味がありきたり。読者の想像の範囲内におさまっているし、その問題の発生する背景も平凡。更に、サービス会社社員が、家庭に土足であがって事情や問題の解決にあたるという設定には無理がある。そんなおせっかいをしていたら顧客は無くなってしまう。家事代行というアイデアが先走り中味がついていってない。
 この作品にも学校での「いじめ」が取り上げられている。
この「いじめ」という言葉、いつも思うのだが、肝心な事の本質を歪めている。「いじめ」はまず何よりも、「犯罪」であるという認識をもってみつめるべきだと思う。

ランキングに参加しています。
ぽちっと応援していただければ幸いです。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

| 古本読書日記 | 16:00 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT














PREV | PAGE-SELECT | NEXT