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山田風太郎   「御用侠」 (小学館文庫)

この作品は昭和50年に発表されている。昭和50年というのはロッキード事件が起こり田中角栄の逮捕があった年である。
 この事件で今でも印象に残っているのは、田中角栄が逮捕されても堂々としていて、全く悪びれるところが無かったということ。それは、傲岸という印象もあったが、彼が全く罪を犯したとは思っていないのではと信じ切っていると態度だった。政治家が仕事の報酬として、見返りをもらうことは正当なことで、やましいところなど一点もない。そのことにより、新潟は田舎から、近代都市に生まれ変わり、皆が幸福になったのではないか。今の小沢一郎の思いと岩手県の状況が新潟と重なる。
 江戸時代の武士の生計は、給金では成り立たず、かなりの部分は、下っ端は下っ端なりに、街の人々を脅したり、懐柔して金をせしめ成り立ち、階級が上がるにつれ、商人の利権を守ったり、拡大してあげることで、お金をせしめ成り立っていた。それは、闇などということではなく、当たり前で普通のことだった。
 この作品は、特権階級にあぐらをかき、贅沢三昧をしている人間に蜂の一刺しを行って、懲らしめてみようとする作品。そういえば、昭和50年当時も蜂の一刺しという言葉が流行った。

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| 古本読書日記 | 16:07 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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