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青山七恵   「あかりの湖畔」(中公文庫)

青山七恵   「あかりの湖畔」(中公文庫)
3姉妹の間の葛藤、恋愛模様も懸命に青山は書いている。
青山が絶好と思う舞台。温泉があり山がある湖畔。関東地方にあるらしい。青山にはその場所が頭にちゃんと出来上がっていただろうか。いくら読んでも、大事なその場所が想像できなかった。
 湖畔には、土産物屋や、旅館があるらしい。そこから山に入ってざわめきから離れたところに昔は民宿をしていたが、今は食堂になった主人公の住まいがある。更にその奥には、大きなホテルがある。山に登るロープウェイもある。しかし、湖のことが描かれない。白鳥ボートがあることくらい。結局この物語で湖の役割は何なのだろう。しかも、東京よりこの土地がいいという若者もいる。その魅力がわからない。
 田舎かなあと想像すると、駅のある街までバスで30分。バスはあちこち巡るから、マイカーだったら10分もかからないだろう。しかも、その街は結構都会のように思われる。何しろ大学受験のための予備校もあるのだから。
 湖畔の温泉を頭に浮かべようとすると、くらくらしてきた。

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| 古本読書日記 | 16:11 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT

湖と温泉と山っていうと、箱根でしょうか。
湖の役割が「箱根だよ」というサインだとすれば、描写が少ないのも当然かも知れません。テレビとかの影響で、箱根って割とイメージし易いので。

| 茜 | 2015/06/30 19:09 | URL |

Re: タイトルなし

> 湖と温泉と山っていうと、箱根でしょうか。
> 湖の役割が「箱根だよ」というサインだとすれば、描写が少ないのも当然かも知れません。テレビとかの影響で、箱根って割とイメージし易いので。

コメント有難うございます。私も箱根かと思いました。で、箱根を頭に浮かべながらこの作品を読んでいました。
でも、駅前の街、若者向けの居酒屋があったり、大学予備校があったりして、どうもイメージとズレがでて、入り込めませんでした。もっと芦ノ湖の情景描写をたくさん入れたらよかったように思います。
 でも青山七恵は「ひとり日和」をはじめ、優れた作品が多く、応援している作家です。それで少し辛口になりました。

| はなゆめ爺や | 2015/07/01 11:01 | URL | ≫ EDIT














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